記事一覧

トップ > フォトショップ

カラーモード/カラー設定について

印刷に使用できるカラーモードは3種類のみです。

 
CMYKカラー:4色カラー画像/2色印刷用画像(特色印刷)
※ただし2色用の画像は特殊な色分解が必要なのでご相談ください。

グレースケール:1色モノクロ画像

モノクロ2階調:1色モノクロ画像
 

カラーモードを変更する前に適切な「カラー設定」を行ってください。

 
■カラー設定

【CMYK設定】
RGB→CMYKに変換する際、色をCMYKにどのように配分するかを設定します。

【グレースケール設定】
RGBまたはCMYK→グレースケールに変換する際、グレー濃度を設定します。

【プロファイル】
PhotoshopはVer5.0からプロファイルを埋め込むことが可能になりましたが、プロファイルは正しい使い方を認識していないと画像のカラーが変換されて思わぬ色で出力されることがあります。そのため、以下の説明ではプロファイルの埋め込みは行わない設定を説明しています。

■PhotoShop6/7の場合:メニューの「Photoshop」→「カラー設定」を選択します。

■PhotoShopCS以降の場合:メニューの「編集」→「カラー設定」を選択します。
 
 
《詳細設定モード》
▶ チェックを付けてください。(PhotoShop6/7のみ)

《作業用スペース》
▶RGB:「Adobe RGB(1998)」を選択します。(プロファイルがなければsRGBでもかまいません。)
▶CMYK:「Japan Color 2001 Coated」を選択します。※1
▶グレー:「Dot Gain 15%」 を選択します。
▶スポット:「Dot Gain 15%」 を選択します。

《カラーマネージメントポリシー》
▶RGB・CMYK・グレー:全てオフにしてください。
▶プロファイルの不一致:チェックを全てはずしてください。
▶埋め込みプロファイルなし:チェックをはずしてください。

《変換オプション》
▶カラーマッチングモジュール:「Adobe(ACE)」 を選択します。
▶マッチング方法:「知覚的」 を選択します。
▶黒点の補正を使用:チェックを付けてください。
▶ディザの使用(8-bit/チャンネル画像) : チェックを付けてください。

《高度なコントロール》
▶モニタ色域外のカラーを表示:チェックをはずしてください。
▶RGBカラーブレンド部分をガンマ補正:チェックをはずしてください。

■保存ボタンを押して判りやすい名前をつけて設定を保存してください。

■OKボタンを押して設定完了です。


 
 

※1 カラー設定時のICCプロファイルについて

 
■カラー設定時のICCプロファイルには「Japan Color(ジャパンカラー)」を推奨します。

■「Japan Color(ジャパンカラー)」には用途に合わせて様々な種類があります。

【Japan Color 2001 Coated】▶▶▶推奨
この設定はJapan Color色再現印刷2001に準拠しており、次の印刷条件で日本の標準インキを使用する高品質の色分解を行います。
●インキ総使用量350%、ポジ版、コート紙

【Japan Color 2001 Uncoated】
この設定はJapan Color色再現印刷2001に準拠しており、次の印刷条件で日本の標準インキを使用する高品質の色分解を行います。
●インキ総使用量310%、ポジ版、上質紙

【Japan Web Coated(Ad)】
この設定は社団法人日本雑誌協会の雑誌広告基準カラーを参考に作成しており、次の条件で作成されています。
●インキ総使用量300%、ポジ版、DDCP出力

【Japan Color 2002 NewsPaper】
この設定は Japan Color 2002 新聞用に準拠しており次の印刷条件で日本の標準インキを使用する高品質の色分解を行います。
●インキの総使用量 240%、ポジ版、標準新聞紙

弊社ではPhotoShopのカラー設定に「Japan Color 2001 Coated」を推奨しています。プロファイル設定時に「Japan Color 2001 Coated」が無い場合はアドビシステムズ社のホームページからダウンロードしていただき、システムに組み込んでください。(詳細はアドビシステムズ社のホームページをご参照ください。Mac用Windows用

解像度について

商業印刷に適した画像の解像度

※最終的に使用するサイズの解像度です。
(IllustratorやInDesignなどに画像を配置して拡大すると拡大率に従って解像度が低くなりますのでご注意ください。)
 
CMYKカラー:300~350dpi

グレースケール:300~350dpi

モノクロ2階調:600~1200dpi

※解像度が高すぎるとデータ容量が大きくなるだけで品質にはほとんど影響しません。逆に解像度が低すぎると粗い画像になりますので、できるだけ適正解像度になるようお願いいたします。

レイヤーについて

レイヤーを残したままの画像はエラーの原因になりますのでレイヤーの統合をお願いいたします。

 
■レイヤーパレットから「画像を統合」を選択します。
(例はPhotoshopCS3ですが他のバージョンも同じ手順です。)


 
※一度統合して保存してしまうと元に戻せませんのでご注意ください。入稿用の画像とは別にレイヤーのままの画像をPhotoshop形式でとっておくことをお勧めします。

アルファチャンネルについて

カラーのチャンネル情報にアルファチャンネルが残っていますと印刷時にカラーが変化する場合があります。アルファチャンネルの情報は削除をお願いします。

 
■チャンネルパレットでアルファチャンネルを選択し「チャンネルを削除」を選択してください。


 
※チャンネルを削除して保存してしまうと元に戻せませんのでご注意ください。入稿用の画像とは別にアルファチャンネルを保持したままの画像をPhotoshop形式でとっておくことをお勧めします。

クリッピングパスについて

クリッピングパスの「平滑度」は数値を入れないで下さい。
クリッピングパスの平滑度の数値が大きいと滑らかなパスにならない場合があります。「平滑度」を空欄にすると最も滑らかな曲線になります。

 

フォトショップ保存形式について

画像には様々な保存形式がありますが、印刷で使用する場合はPhotoshop EPS形式(推奨)またはTiff形式で保存していただきますとトラブルが軽減されます。

 
■Photoshop EPS形式(.eps)での保存 ▶▶▶推奨

 Photoshop5/5.5の場合


EPS形式(.eps)での保存---Photoshop5/5.5

■メニューの「ファイル」→「別名で保存」を選択します。


 
▶ファイル形式:「Photoshop EPS」を選択します。
※ファイル名には拡張子「.eps」を付けてください。


 
■EPSオプション

▶「Tiff(8 bit/pixels)」を選択してください。
▶エンコーディング :「JPEG - 最高画質(低圧縮率)」を選択します。※1
▶ハーフトーンスクリーン情報を含める : チェックをはずしてください。
▶トランスファ関数を含める : チェックをはずしてください。
▶ポストスクリプトカラー管理 : チェックをはずしてください。

■OKボタンで保存されます。


[ 閉じる ]

 Photoshop6以降の場合


EPS形式(.eps)での保存---Photoshop6以降

 
■メニューの「ファイル」→「別名で保存」を選択します。


 
▶フォーマット : 「Photoshop EPS」を選択します。
▶校正設定を使用 : チェックをはずしてください。
▶カラープロファイルの埋め込み : チェックをはずしてください。


 
■EPSオプション

▶プレビュー : 「Macintosh(8 bit/pixel)」を選択します。
※Windows版の場合は「Tiff(8 bit/pixel)」を選択してください。
▶エンコーディング : 「JPEG - 最高画質(低圧縮率)」を選択します。※1
▶ハーフトーンスクリーンを含める : チェックをはずしてください。
▶トランスファ関数を含める : チェックをはずしてください。
▶ポストスクリプトカラーマネージメント : チェックをはずしてください。
▶画像補完方式 : チェックをはずしてください。

■OKボタンで保存されます。

[ 閉じる ]

■Tiff形式(.tif)での保存

 Photoshop5/5.5の場合


Tiff形式(.tif)での保存---Photoshop5/5.5

 
■メニューの「ファイル」→「別名で保存」を選択します。


 
▶ファイル形式 : 「TIFF」を選択します。
※ファイル名には拡張子「.tif」を付けてください。


 
■TIFFオプション

《バイトデータの順序》
▶「Macintosh」を選択してください。
※Windows版の場合は「IBM PC」を選択してください。

▶LZW圧縮 : チェックを付けてください。(多少容量が軽くなります。)

■OKボタンで保存されます。

[ 閉じる ]

 Photoshop6/7の場合


Tiff形式(.tif)での保存---Photoshop6/7

 
■メニューの「ファイル」→「別名で保存」を選択します。


 
▶フォーマット : 「TIFF」を選択します。
▶カラープロファイルの埋め込み : チェックをはずしてください。


 
■TIFFオプション

《画像圧縮》
▶「LZW」を選択してください。(多少容量が軽くなります。)

《バイト順序》
▶「Macintosh」を選択してください。
※Windows版の場合は「IBM PC」を選択してください。

▶画像ピラミッドを保存 : チェックをはずしてください。

■OKボタンで保存されます。

[ 閉じる ]

 PhotoshopCS以降の場合


Tiff形式(.tif)での保存---PhotoshopCS以降

 
■メニューの「ファイル」→「別名で保存」を選択します。


 
▶フォーマット : 「TIFF」を選択します。
▶カラープロファイルの埋め込み : チェックをはずしてください。


 
■TIFFオプション

《画像圧縮》
▶「LZW」を選択してください。(多少容量が軽くなります。)

《ピクセルの順序》
▶「インターリーブ(RGBRGB)」を選択してください。

《バイト順序》
▶「Macintosh」を選択してください。
※Windows版の場合は「IBM PC」を選択してください。

▶画像ピラミッドを保存 : チェックをはずしてください。

■OKボタンで保存されます。

[ 閉じる ]

※1 EPS保存時のエンコーディングについて

■Photoshop EPSのエンコーディングとは画像データをポストスクリプトデバイスに出力する方法を決定するオプションです。
 
■エンコーディングの種類と用途

【ASCII または ASCII85】
この設定はWindowsシステムからプリントする場合、またはプリントエラーやその他の問題がある場合に設定します。
圧縮はされませんのでデータ容量は重くなります。

【バイナリ】
DTP アプリケーション、業務用プリントスプールソフトウェアおよび業務用ネットワークプリントソフトウェアの中には、バイナリ Photoshop EPS ファイルをサポートしないものがあります。
圧縮はされませんのでデータ容量は重くなります。

【JPEG】▶▶▶推奨
画像データの一部を破棄してファイルを圧縮(非可逆圧縮)します。データ容量が軽くなるのでMOやCDなどにより多くデータを書き込むことができ、また通信でデータを入稿される場合、StuffItやLha・ZIPなどで圧縮する際に短時間でデータ容量の軽い圧縮ファイルにすることができます。
ただし、保存する毎に圧縮されますので何度も保存しますと画像が劣化しますのでご注意ください。(弊社のテスト結果では「最高画質(低圧縮率)」でも5回以上保存すると画像が劣化したことが人間の目で確認できました。)

※CMYKカラーモードのJPEGエンコーディングのEPSはWord/ExcelなどのMS-Officeではインポートフィルタが対応していないため読み込むことができません。MS-Officeで使用する場合はRGBカラーモードにしてください。

ページ移動

  • << PREV
  •   NEXT >>